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浪費家の大人にならないために親がやるべきこと~金銭教育について~

「どうして貯金ができないのだろう?」
「給料日前になるといつもお金がない」
と、悩んでいませんか?

セール品や限定商品があると、ついつい買ってしまう。

ストレスが溜まると買い物をしてスッキリする、というように、浪費をしてしまう人はお金を管理することが下手です。

そんな親の姿を見て子どもは育ちます。

子どもを浪費家にさせないために親がやるべきことを紹介します。

生川 奈美子

ファイナンシャルプランナー

生川 奈美子

資格
ファイナンシャルプランナー(CFP®)・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・ 住宅ローンアドバイザー・住宅建築コーディネーター・終活カウンセラー・相続診断士
経歴
結婚、出産、子育てをしながら、大手生命保険会社に12年勤務
2003年4月ファイナンシャルプランナーとして独立。2007年に法人化、株式会社アスト設立。
2006年より「マネーじゅく@三重」として子どもから大人までの金銭教育をサポートする活動も開始。
現在は、「わくわくの明日と共に」をモットーに、子育て世代、リタイア世代が不安から安心へ変わる、ライフプラン作成や家計相談、相続相談などのコンサルタントとして活動中。
また、各種マネー講座の講師としても活動しており、2015年度金融知識普及功労者として金融庁・日本銀行から表彰を受ける。
活動情報
得意分野
ライフプランニング・家計管理・終活・相続・子どもへの金銭教育など

収入を増やしても貯金ができない

赤字をなくすことや貯金ができるようになる方法は2つ。

「収入を増やす」か「支出を減らす」ことです。

では、たくさん稼ぐことができれば貯金ができるでしょうか?

金融広報中央委員会(知るぽると)の「平成30年(2018年)家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」によると、年間収入1,000~1,200万円未満の2人以上世帯のうち、金融資産を持たない世帯は7.3%、年間収入1,200万円以上の世帯においては3.8%存在するようです。

「年収が高くなったから」と生活水準も上げてしまい、支出が増えてしまうという場合もあるということです。

子どもをいい大学に入れて、一流企業に就職させ、1,000万プレイヤーに育て上げたとしても、浪費癖をなくさない限り貯金は難しいでしょう。

子どもを浪費家の大人にさせないための金銭教育

子どもにお金を使わせる

自分の子供が浪費家の大人にならないように親がやるべきことは、子どもに「お金を使う」という経験をたくさんさせることです。

子どもにお金の話はタブーだとか、お金を渡したら何に使うか心配で渡せないなど、子どもにお金を使う機会を避けている家庭も多いのではないでしょうか。

しかしお金を使うことを経験せずに大人になったらどうなるでしょう。

就職してお給料という大きなお金をいきなり手にして、お金を上手にやりくりしなさいと急に言われてもできない人がほとんどでしょう。

子どものうちから「お金を使う」という経験の中で、失敗や成功を繰り返し、自分で考えることでお金を上手に使えるようになるのです。

おこづかいを渡しっぱなしにしない

お金を使う経験だからといって、欲しいものがあればどんどんお金を渡して使わせるということをすすめめているのではありません。

おこづかいとして毎月決まった金額を子どもに渡し、「限られたお金」を「自分でよく考えて」お金を使う経験をさせてあげてください。

おこづかいを学びに活用するということです。

そして、おこづかいを渡しっぱなしにするのではなく、おこづかい帳を確認し、一緒に良かった点悪かった点をふりかえり、話し合いましょう。

おこづかいルールを決めよう

おこづかいでお金の使い方を学ぶためには、おこづかいを渡すときのルールを決めることが大切です。

  • おこづかいを渡す日
  • おこづかいで買う範囲
  • おこづかいの金額
  • おこづかい帳をつけること

これらのルールを子どもと一緒に話し合って決めましょう。

ルールを決めたら、まず親がルールを守ること。

おこづかいで文房具を買うと決めたのに、お金が足りないからとお願いされ、親が鉛筆を買ってあげたりすると、お願いすれば買ってくれるんじゃないかと、子どもがルールを守らなくなります。

限られたお金で計画的にお金を使うことを学んで欲しいのに、親のご機嫌を取ることばかり学ぶことになってしまします。

「勉強しないからおこづかい抜きです!」

よく聞く言葉ですが、急にそんなルールを決められても子どもは納得いきません。

どうしても勉強とおこづかいを結びつけたいのなら、最初からルールにしておきましょう。

あくまでもルールは親子で話し合って決めるので、どちらかが納得できない場合、ルールは成立しません。

押しつけのルールでは、おこづかい制が長続きしません。

おこづかいの金額の決め方

おこづかいの金額はどのように決めるのでしょう。

小学1年生だから100円、お姉ちゃんは4年生だから400円。

こんな決め方をしていませんか?

ルールで決めた「おこづかいで買う範囲」で、おこづかいの金額を決めます。

たとえば

  • 文房具
  • 漫画や雑誌
  • 友達と遊ぶときに買うお菓子
  • 貯金をして買うゲーム

を買う範囲と決めたら予算を算出し、おこづかいの金額を決めます。

毎月使うお金でなくても、月割りして毎月定額を決めて渡します。

子どもはおこづかいの中から、今使っていいお金、あとで使うお金、貯金するお金と、分けて管理できるようになります。

年齢は関係ありません。最初は少しの範囲で、うまくできるようになったらどんどん任せる範囲を広げてあげましょう。

おこづかいの使い方に口出しをしない!

「おこづかいで買う範囲」は、子どもに使い方を任せる範囲です。

おこづかいを渡した時点で、おこづかいは子どもの管理のもとに使われます。

子どもは限られたお金の中で、どうやったら上手に使うことができるか考えます。

明らかに失敗するだろうとわかっていても、口出しせずに見守ってあげてください。

失敗は成功のもと。

反省し、次に失敗しないようにするために自分で考えます。

親に言われて行動し失敗したら、親に責任転嫁し反省しません。

自分で考えて行動して失敗することは、成長につながります。

大人になって大きなお金を失敗するより、子どものうちにたくさん失敗の経験をさせてあげてください。

口出ししないって結構大変ですが頑張ってください。

必要なものと欲しいものを区別する力をつける

お金を上手に使うためには、必要なものと欲しいものを区別して考える必要があります。

私たちもお給料をもらったらまず家賃や光熱費など生活に必要なものを払い、残ったお金で欲しいものを買っていますよね。

子どものうちから必要なもの(必ず支払わないといけないもの)を払ったうえで、欲しいものを買うことを経験しておくことで、自然と身につき、大人になって困ることはありません。

そのために、おこづかいで任せる範囲の中に、必要なものも含めてあげてください。

最初は文房具くらいがいいでしょう。成長と共に携帯料金や衣服費など任せる範囲を増やしていけるといいですね。

お金を持つと気分が大きくなって、友達におごってしまったり、欲しいものをすぐに買ってしまったりする子も、買い物をする前に、これは必要なものなのか欲しいものなのか考えることができるようになります。

文房具がなくなったら自分で買わなければいけないルールがあれば、全部お金を使わず残しておかなければいけないことがわかるようになります。

さらに、物を大切にするようになります。

今までは鉛筆や消しゴムをなくしてしまっても、親に言えば勉強に必要なものだからと、すぐに買ってもらえたものが、自分で買わなければならないとなると、なくさないように気をつけますし、なくしても一生懸命探します。

新学期ごとに筆箱を新調してもらっていた子が何年も大切に使うようになります。

自然とやりくりが身についてくるのです。

貯金の時間は考える時間

おこづかいの金額では買えないような大きな買い物、例えばゲーム機や自転車などが欲しい場合、任せる範囲の中に貯金のお金を含ませて、貯金の経験をさせます。

自分で貯金をして、欲しいものを買うという体験は、お金のやりくりに自信がつきます。

欲しいものはお金を貯めてから買うということが習慣となれば、大人になってからでも、高い買い物をする時に、安易にローンを使うことをしなくなります。

そして、貯金をする時間は考える時間になります。

「本当に欲しいものなのだろうか?」
「安いお店を探してみよう」
「やっぱりいらない」
「絶対欲しい!」
貯金をしている間にいろんなことを考えます。

その時欲しいと思っているものでも、時間の経過で気持ちが変わります。

貯金をしながら考える時間を大切にしてください。

まとめ

子どもたちは自分がどれだけたくさんお金を持っているか自慢したがります。

貯金をしたり、お金を使わなかったりすることがいいことだと思っています。

なぜなら周りの大人に褒められるからです。

しかし、目的のない貯金は「貯金をする」という行為が目的となってしまい、貯金が減るのが嫌で使うことができないでしょう。

お金を使わなければ考える力を養うことはできません。

私はこれまで、おこづかいを使って子どもに限られたお金を考えて使う経験をさせましょうと言ってきました。

子どもに褒めてあげたい場面は、自分で考えて

  • 「計画的に買い物ができたとき」
  • 「無駄なものを買わなかったとき」
  • 「お金を貯めて欲しいものが買えたとき」
  • 「失敗を学びに変えたとき」

だと思っています。

おこづかいで子どもは

  • お金を管理する力
  • 考える力
  • 工夫する力
  • 先を見通す力
  • ものを大切にする気持ち

が身につきます。これは「生きる力」です。

私も含め、実際におこづかい制を取り入れて実践してきた人たちは、子どもの生きる力に驚いています。

親が思っているより子どもはしっかりしています。

私たち親の役割は、子どものお世話をするのではなく、自立させることです。

口出しではなく、見守ることで、子どもは自分で考え、成長します。

子どもを信じて、お金の管理を任せてみませんか?

カテゴリー: マネーコラム